ナイツは 広大な マナディールの世界を 駆け抜けた。
その 全ての場所を 心に焼き付けるように 毎日を生き抜いた。
リッチと 過ごした 懐かしい 思い出の地。 仲間と戦った 大地、
いつもは 見過ごす 小さな花も… 空も… 胸に拾い集めるように。
ラッキーとも 共に助け合い、 共に過ごした。
ただ 心の大部分を占めていたのは やはり ラズ。
目を閉じれば 大きく広がる その大地を 隠す 彼の背中があった。
ナイツの 夢は ラズと出会った時、ラズが着ていた上級戦士の装束をまとい
ラズのように 戦うこと。
夢は 叶った。
長い 訓練生活が ナイツの最後の 思い出になってしまったが それでよかった。
アウリエル達仲間に 旅立つことを告げた。
「 もう この剣も 何もかも アタシには 必要のないもの 」
ナイツは 惜しみなく 全ての財産を 仲間達に 譲り渡した。
アウリエル 「 いつでも 寂しくなったら帰ってこいよ・・・ 」
ナイツ 「 ありがとう、アウリン・・・ 」
アウリエル 「 今度は 俺みたいな男に惚れるんだぞw 」
ナイツは 笑った。
( 団長は 人の心を よく見透かす。 ありがとう・・・。 )
ありがとう アウリン、みんな。
ありがとう リッチ 、 ラッキー 、
ありがとう マナディール・・・
ありがとう ラズ・・・
ラズ あたし 君の事が 大好きだったみたい・・・ナイツは 小さな星の ちりばめられた 天体地球儀を ラズのポストに そっと
入れた。
昔 ラズが ナイツに 可愛らしい曲を贈ってくれた。
小さな星の夢 ナイツのこと想って作ったんだ。忘れないでね あたしがいたこと。
忘れないから あなたがいたこと。
ナイツの足は エルデム古墳へ 向かっていた。
ラズと 初めて出会った 場所。 多くの 無念の死者が眠る 墓地。
ナイツは この場所で ナイツの時間を 終わらせる事を決めていた。
ありがとう エルデム古墳 この場所で 彼に出会い
これ以上にない 恋をしました。
ナイツは少し奥の壁に 寄りかかると 効いてきた薬のせいか
眠るように 闇の中へ落ちた。
マナディールのセラフ達が ナイツの魂を天へ 運んだ頃
ナイツの屍の隣に 落ちている 通信機にメッセージが届いた。
俺 まだ ナイツのこと 好き ・・・すれ違いばかりの この恋は どこかで 続いているのかもしれない。
小さな星の夢 END